いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。
お知らせをさせてください。モデリング😊に「4つのコース」を設置しました。度々ご質問がありました金額も簡潔に分かるように整理しましたので、ご興味ある方は、下記URLから入ってみて下さい。
ヴァルター・グロピウス
モダニズムを代表するドイツ人建築家のヴァルター・グロピウス。
バウハウス初代校長だったグロピウスは、その校舎の設計も行なっています。
校舎完成後の記録映像には、階段踊り場の大きなガラス面越しに、こちらと道路の向こう側に建っている校舎をつなぐプリッジなどが映っています。
グロピウス本人の説明によると
- 最小手段によって最大限の効果を達成。
- 生き生きと戦う共同体。
- 幻想と現実が混在できるような共同体。
といった理念を反映できているようです。
さらに、それまでの建築物には大きな開口を設置することができなく、空間が構造体としての壁に支配されていたのですが、鉄・ガラス・コンクリートによるモダニズム建築登場により、構造体である柱の前に大きなガラス窓を設置することができるようになり、壁の解消が徹底的に追求されたとも説明しています。
いまでは当たり前ですが、大きなガラスの開口部から向こうが透けて見える新しい現象の登場は、当時、多くの歴史家・批評家が注目しました。
キュビズムとの対比
グロピウスの著書によると、建築の外部と内部が同時に知覚できる透明性として、同時期に活躍したピカソなどにより生み出された、複数の視点を一枚の絵の中で表現しようとしたキュビスム絵画と比較されています。
しかし後に、著名な建築史家によってガラスによる直接的な(恐らく、固定した視点から見える多様な面)透明性とみなされ、全く別の概念としての透明性が提唱されました。
色鮮やかなデザイン
当時のモノクロ写真で伝えられなかったのは、インテリアの面や線を構成するカラフルな色彩です。
しかも、ナチスによって閉校に追い込まれ、戦後は東ドイツのエリアに建っていたことからも建物は長い期間荒廃し、恐らく色も失われていたはずです。
現在、修復された校舎はカラー写真で撮影できます。
そして外観こそ概ねモノトーンですが、室内に一歩足を踏み入れると、色鮮やかなデザインが広がっているのです。
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