いつもありがとうございます。必要の場をツクル設計事務所-長尾アトリエ の 長尾 です。
場所づくりを3Dによるビジョンの共有から始めることで、確かな結末にたどり着くためのより良い道筋が現れます。
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新たな可能性
間口15m×奥行60mのように、細長い敷地が特徴的な町家街で、あらたな敷地利用を考える場合、1区画の中に、住居・店舗・事業所などの複数用途の建築物を設けて良好な環境を維持することへ発展させることができます。
この時、地域からの視点ですと、居住の人口・来街の人口・就業の人口として、街全体の回復計画として見ることができます。
逆に、街づくりの視点からだと、住みたい街・立寄りたい街・働きたい街の3つの街づくりを目指すと言うこともできます。
住環境の改善
細長い土地では、敷地内で小さな建築物が密集している場合が多いので、いくつかの建物を除却して空地を確保し、環境条件を改善することも必要です。
つまり、建ぺい率(階数は関係なく建築物を上から見た時、敷地を占める面積)の整理をすることで、新たな空間をつくり出し、町家の歴史的価値を再現するということです。
柔軟な形態
表通りに面した部分には、地権者が自らが経営する店舗たけでなく、新たに集客力のある業種・業態のテナントを受け入れることも大事になります。
街並みの連続性を活用して、隣り合った区画同士で建物を自由に貸し借りして、分離や結合をすることで、必要な規模へ変化ができるようにします。
働きたい街
町家本来の商工併用としての住居空間を再生することを目指すとともに、次世代の専用住宅、そして地区内で働くひとのために賃貸住宅を計画することで、職住近接の新たな環境をつくり出すこともできます。
また、中心市街地の近くに立地している利便性や賑わい溢れる街であることなどをアピールすることで、街の魅力を表現することもできます。
1区画からエリアへ展開
1つの区画のリノベーションから、さまざまな可能性を持った街づくりも可能となってきます。
例えば、表通りに建ち並ぶ商店街・裏道の戸建て住宅地・その中間に位置する小さな中庭を囲んだ集合住宅地とし、この3つの用途がひとつのセットとなって、秩序無く建て詰まった状況にある細長い敷地に向かうべき方向が見えてきます。
表通りだけがビル化して町が繁栄しているように見えても、裏通りは陽当りが悪く、人が住まない倉庫だらけの街になって、人影も消えて老朽化の一途を辿っていく未来像はあまり好ましくありません。
まずは、エリアごとの将来イメージを共有することが大事になってくるのではないかと考えられます。
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