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場所づくりを3Dによるビジョンの共有から始めることで、確かな結末にたどり着くためのより良い道筋が現れます。

コマ撮りで魅せる90秒デザイン↓↓↓
https://youtu.be/t3jhO7M2zRY

台湾のリノベ

台湾の北部、海に面した港湾都市である基隆(キールン)市。

貿易・物流の重要拠点で、造船、製鉄、肥料などの工業に加え、漁業も盛んな街です。

現在行政では、駐車場・デッキ・フェリーターミナルを兼ねた新しい施設、クリエイターによるフォリー、観光地の整備や空き家を利用したミュージアムなど、多岐に渡り積極的に都市と関わっています。

その中でも注目されているのが、多くの観光客が集まる基隆塔です。

高台へ向かうエレベーターの上部にデッキが突きだし、その先端が中正公園へとつながれている構造物で、港によくみられるガントリークレーンをモチーフにしたカタチをしています。

入場料はなく、地域の商店街と高台の公園をつなぐ、新しい都市のインフラにも見えます。

また、デッキ下にあるフロアや、ブリッジが丘と接続する周辺には、土産物やカフェではなく、書店が入っていて、文化度が高いことを示しています。

廃墟という答え

もうひとつの新しい名所が、2021年に登場した太平小学校のリノベーション。

台湾は日本以上に少子化の勢いが激しく、1960年代に建設されたモダ二スム様式の小学校が、2017年に閉校した後、しばらくそこをどう活用するか議論されていました。

最終的に選択されたのが、ブック・カフェを入れて、外部階段と展望台を増築した以外は、ほとんどの部分を廃墟として残すという方法です。

面白いのは、使わない部分のスラブや壁を貫通させ、2層や3層の吹き抜けのある空間を創造していることです。

またこの建物は船着場を挟んて、基隆塔の反対側の高台に位置するため眺望もよく、ハリウッドのように、大きな文字で「KEELIJNG(基隆)」の看板が掲げられ、下からも良く見えます。

今後、さらなる注目が予想されるこの創造的な廃墟空間に、新たなプログラムを施していくようです。

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