いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

お知らせをさせてください。
現在、取り組んでおります「リノベーションチカラ」につきましては、専用ページを設置しており、こちらhttps://nagao-atelier.com/powreno/)でご案内をさせていただいております。

尾道スタイル

空き家が増加する中、先人が残してくれた、古い建物を直しながら風景とコミュニティを次の世代につなげていく尾道スタイルとしての再生活動

2007年に30人ほどで市民団体が立ち上がり、翌年NPOの法人化を果たすこととなります。

一見、空き家問題を扱うのは、不動産や建築関係の人たちと考えられがちですが、問題の本質は、土地や建物自体にあるのではなく、社会的問題が背景にあるため、実際には専門の業界が無いのが現状です。

このため、尾道の空き家問題を解決していくためには、既成概念にとらわれない自由な発想と多様性、そして尾道への愛着が必要で、コミュニティ環境建築観光アートという5つの視点から、誰でも関わりやすいNPO団体になっています。

始まり

各種専門家に加え、実際に空き家に住み始めた人や学生、主婦、アーティストや経営者など職業もさまざまな人たちが集まり、活動が活発化し始めることとなります。

最初は、空き家の再生に繋がることなら何でもボランティアで始めます。

例えば、1棟貸しの宿として再生中の通称ガウデイハウスを定期的に公開し、空き家再生チャリティイベント尾道空き家談議などの小さなイベントを繰り返し、坂の町の抱える問題を共有します。

次に、建築の専門家の協力のもと、尾道建築塾・たてもの探訪編」と題した街歩きのイベントが開催されました。

専門家にちょっと教えてもらうだけで、今までただの古い家としか見えていなかったものが、宝物に見えてきたと感じる人も少なくありません。

さらに、元洋品店の廃屋の再生に着手し、職人さんに教わる尾道建築塾・再生現場編という実技体験のワークショッフを何度も開催し、子連れママの井戸端サロン北村洋品店として再生されました。

他にも、時代に取り残された古いアパートを、残されていた古い電化製品を扱うお店やカフェブティック雑貨屋卓球場ギャラリーなど、建物の古さや構造を上手く利用して再生させた、三軒家アパートメント

坂暮らしを体験できるレンタルハウス坂の家

合宿形式で再生した森の家など、小さな再生事例を徐々に増やすことができているのです。

また、空き家再生という大きな幹の一環で、空き地の再生もしており、空き地再生ピクニックという名のもとに集まり、整備を行い、餅つきや柚子胡椒づくりなど四季折々の企画を楽しみながら、活動を維持する工夫もしているのです。

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