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雄勝ローズファクトリーガーデン

宮城県石巻市に位置する雄勝ローズファクトリーガーデンは、東日本大震災での被害を受けて、亡くなった方を弔うために花を植える活動がきっかけとなって出来たコミュニティガーデンです。

震災から約2年半後の2013年10月に正式なオープンを迎えました。

しかし、このオープニングイベントの後に、たたむ危機に直面し、継続と中止の狭間で数年間揺れ動くことになります。

ローズガーデンは、災害危険区域に指定されている低平地にあるため、周囲には住宅などがなく、ある程度自由に活動をすることができていました。

しかし、復興事業の検討段階の防潮堤の新設に伴い幹線道路の位置が変更になったため、道路沿いにあったローズガーデンはその影響を直接受けることとなります。

ローズガーデンの運営メンバーは、これまで数千人のボランティアの手づくりで成長してきたガーデンを守りたいと考え、一部のメンバーは防潮堤インフラ事業への反対していました。

一方で、復興事業の基幹であるインフラ事業に対する反対運動は、地域全体の復興を遅らせるとの批判があがり、運営側は難しい選択を迫られることになります。

課題

この時すでに、ローズガーデンには多くの方々が、地域の内外から訪れるようになっていて、近隣の福祉施設からは車椅子の高齢者の方が、花を楽しみに来訪するようになっていました。

これに伴い、介護者が車椅子を押すのが難しい狭い園路、イベントの際に使いづらい植栽など、空間面の課題も浮き彫りになりつつありました。

そこでまず運営側は、継続するかたたむかを判断するためには、ローズガーデンのことだけでなく、ローズガーデンが地域で果たす役割を明確にする必要があると考えます。

次に住民や関係者と勉強会を重ねて、ガーデンと地域全体の将来像を同時に検討します。

これらの過程を経て、空間課題の改善という積極的な意味を持って道路事業の影響を受けない200mほど先に移設することを決定します。

たたむ・続けるの分かれ道

ガーデンが存続の危機に直面したとき、廃止の道を辿る場合と、移転しても存続するといった選択があります。

全ての場合で過程規模などが異なるため単純に比較することはできませんが、存続するの理由を推察することはできます。

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