いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。
企業の取り組み
ごみが、資源となり循環する街、徳島県上勝町。
もともと捨てられていた家庭からの"ごみ"を住民公設の"日比ヶ谷ごみステーション"に運び込み、45種類に分別しています。
目的は、より細かく分別することで資源としての価値を高めることです。
こうした取り組みが注目されたことで、最近では企業とのコラボレーションに発展しています。
ごみステーションの一角には、洗剤類の詰め替え用パウチ袋専用コーナーがあります。
これは、大手トイレタリーメーカーが、経済活動の結果として廃棄されるごみに責任を取ろうと資金を提供しているプロジェクトです。
トイレタリーとは、洗浄や身だしなみを整えるための商品のことで、花王やライオンといった企業がメーカーとなります。
回収されたパウチ袋は、ブロックのおもちゃに生まれ変わり、地元の小学校や保育園に届けられています。
売り手側の企業は、売り切りの状態をどう変えるかという問題意識を持ち始めていて、それを変えるにはまず、回収する仕組みが必要となります。
一方、買い手の消費者が、商品を使ったあと、そのほとんどは、ゴミとして扱うかスーパーなどの店頭回収にいくことになります。
このため、パウチ袋の回収など企業側では、循環する仕組みをつくるため、すでにある回収インフラとうまく連携するモデルを、模索しているところなのです。
海外発の新たな取り組み
すでに海外では、容器の回収を前提に設計された新しいサービスも登場しています。
例えば、"サーキュラーエコノミー(循環経済)"の代表例として、"捨てるという概念を捨てよう!"というミッションのもと、販売プラットフォーム"Loop(ループ)"が、米国で誕生します。
ループでは文字通り、商品をリユース式の容器に詰め、配送トートバッグで宅配。
使い切ったら宅配業者が回収し、洗浄して再び商品を詰め、利用者のもとに届けられるのです。
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