いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。
照明テサインとは
照明デザインとは、照明器具のデザインではなく、光のテザインのことです。
対象となる私有空間・公共空間のコンセプトや特徴、空間構成や素材、利用する人の動線、機能、などを関係者と共有し、その場所にどのように光を配置していくかを設計し、より豊かな空間を創り出します。
このため"モノづくり"と同じくプロジェクトごとに光環境の提案から竣工までの業務を行います。
また、その領域も広範囲で、建築空間はもちろん、インテリア、都市・環境、イベントなど、対象となる種類や規模は多岐にわたります。
基本計画
建築設計と共同でデザインを行う場合、照明デザイナーは、ある程度カタチになる基本計画の終盤から参加することが一般的です。
それは、照明から建築に、ディテールや素材について提案することもあるからです。
このためますは、計画への情報収集のため、建築のコンセプトを十分に理解し、周辺の光環境調査、類似・関連施設のリサーチなど をしながら、光のイメージを固めていきます。
基本設計
次に基本計画でコンセプトとして提案したものを、具体的な"照明手法"に落とし込んでいきます。
平面図に照明器具を配置することと同時に、断面図に光のイメージを描き込みながら方法を検討します。
いくつかの可能性を考慮し、最適な計画に絞り込んでいきます。
ここでは、大体の「照明器具配灯図」や「照明器具リスト」、「制御方法」などを踏まえ、実現性を高めていきます。
実施設計
主な成果品は、
- 照明器具の配置を示す「配灯図」
- 系統分けを示す「ワイヤリング図」
- 照明器具の「器具仕様」「器具リスト」
- 制御方法を示す「オペレーションスケジュール」「調光システム図」「照度データ」
- 意匠設計との調整が大切な「照明器具納まり図」
などです。
納まりは重要で、例えば"間接照明"と言っても、微妙な寸法や仕上げで照明効果に大きな影響がでてしまいます。
施工監理
設計意図に沿った光の品質を現場で実現するための、大切なプロセスです。
現場の進捗に合わせて、設計変更への対応、施工図面のチェック、照明モックアップ実験、そして光の最終調整と進みます。
工事が進むに連れ、主に日没から夜にかけ現場に挑み、時に深夜になることもあります。
施工期間中に、より詳細な検証や軌道修正を行いながら、工事終盤に"照射方向の調整"や"調光場面設定"をすることで照明計画が完成し、竣工を迎えます。
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