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ワインの名産地
イタリアの北西部に位置するピエモンテ州。
ほぼ、フランスとスイスの国境付近に位置するワインの名産地で、イタリアを代表し世界に知られる銘醸地。
バローロ村とバルバレスコ村が、この地域にあります。
歴史としては、もともと、この地域では"甘い"ワインが造られていましたが、19世紀中ごろになると、後にイタリア"初代首相"となる伯爵が、フランス人醸造家の助けを得て、バローロとバルバレスコの原型の辛口のスタイルをつくりあげます。
その後、畑を所有していた貴族階級の陥落による畑の分割・譲渡に加え、
1960年代に入ると、収穫物を独占する法律なども廃止され、貴族たちが手放した土地が、次々と一般に広がっていったのです。
さて、バローロやバルバレスコの畑があるランゲ・ロエロ・モンフェッラート地域は、世界遺産登録された"ブドウ畑の景観"を持ち、世界中の美食家たちが、訪れる土地として知られています。
そしてこの地域には、日常を活性化させるサステナブルな食のカタチと文化があるようです。
ピエモンテ州は、トリノをはじめとした、8つの県で成立しています。
広さは、約25,000km2と四国よりやや広く、人口は、約440万人と全国9位の福岡県より、やや少ない位です。
丘陵地帯に広がるブドウ畑からは、アルプス山脈が望め、8つの県のうちクネオ県のブラという街は、食生活を見直し、土地の風土にあった、伝統食や農業の保護を考えていくスローフード運動が、1980年代に始まった場所です。
当初は、街の住民が始めた運動だったのですが、徐々に広がり、1980年代後半に、パリで調印された"スローフード宣言"により世界に向けて発信されるようになるのでした。
次回は、そもそもスローフードとは?にしようと思います。
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