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イタリア政府公認の食科学大学
イタリアの首都トリノのお店では、スローフードの理念にそった料理にはそのマークがついています。
これは、生産者と提携し農家や生産地が、サステナブルな"ビジネスモデル"となるよう配慮されているからなのです。
このような、スローフード運動に加えトリノでは、2年に1度"テッラ・マードレ"が開催されています。
テッラ・マードレとは、地球規模のプロジェクトで、食環境に属する全ての 人々の間に、ネットワークを構築することを目的とした、世界会議のことで、農業と食料をテーマに、人間と地球をいままで以上に尊重し、食の"味覚と多様性"の実現を目指しています。
隔年、あらゆる食に関係するひとがトリノに集まり、日々直面している問題を議論します。
2006年には、冬季オリンピックの競技会場となった場所で、第2回テッラ・マードレが開催され、150カ国もの国から9000人近いヒトが参加し、いまでは、世界各国で地域集会も開かれているようです。
さて、このような様々な運動効果により、2004年。
ブラ市郊外の小さな街に、イタリア政府公認の"食科学大学"が誕生します。
世界初の食科学を専門としたこの大学には世界85か国から学生が集まり、3年間の基礎課程中に、世界中をまわり、生産者を訪問して食体験を重ねていくなど面白い試みがあります。
研修先は、全世界70か所にものぼっていて多くの実地研修をするのは、体験を学術的に落とし込み、研究していくことで、多様な文脈から食を見ることができる専門家を育てることを目的としているからです。
このため、設立以来、3000人近い卒業生数ですが、卒業生の約85%がすぐに就職し、大学に残って研究を志すしたり、しばらくして仕事に就く人などが約10%という高い就職率です。
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