いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。
現在、完成形を視覚化することで、そこにたどり着くためのより良い道筋が見えてくるのではないかと考え、モノづくりを「3Dモデリングから始める」試みを行っております。ご興味ある方は下記リンクよりご覧になってみてください。
まちづくりの始まり
1950年代半ばから70年代までの高度成長期。
この頃始まったひらくまちづくり。
ひらがなで、まちづくりという言葉が使われだしたのもこの頃です。
それから半世紀が過ぎ、ひらく時代に始まったまちづくりが、いまやたたむ時代に直面しています。
創成期のまちづくり
創成期のまちづくりは、高度成長期と共に生まれます。
1960年代の神戸市は、後に公共デベロッパーと呼ばれるほど、多彩な事業を展開していました。
そんな中、市街地の山裾に這い上がって形成された典型的なスプロール地が出現します。
スプロールとは、都市の急速な発展によりインフラの整備などが追いつかず、無秩序、無計画に広がっていく現象のことです。
当時、道路、公園などのインフラ施設の不足は深刻で、住民の不満が爆発したとき主導していたのは、自治組織などではなく、比較的若い人たちの運動によるものでした。
運動により、行政に厳しく要求を突きつける一方、住民が自らやるべきことは実践されます。
当時の主導者たちの心意気は高く、行き倒れる覚悟をもって、まちづくりに望んでいたそうです。
この地域が当時としては、際立って独創的な実践活動を次々と展開し、その後、神戸の奥座敷とよばれた長田・丸山地区です。
このような出来事により、地区はまちづくりの先進事例として全国に知られることになったのでした。
その後、十数年経った頃から運動は収束していきましたが、創成期時代の先導者であったことは間違いありません。
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