いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。
お知らせをさせてください。リノベーションのチカラは、https://nagao-atelier.com/powreno/ で、ご案内しております。
新たな課題
不定期に訪れる大規模な自然災害なども影響しているのかもしれませんが、いままで、あまり目にしなかった出来事が、尾道に起きています。
それは、建て替えが効くエリアの歴史的建造物が、大家さんによって安易に、解体されてしまっているということです。
尾道の旧市街は景観地区にもなっていて、高さや色など規制がありますが、古い建物を取り壊すことには、特に何の規制もありません。
このため、頻発する大規模の自然災害の脅威を感じ、歴史ある建物そのものの真価を問わず、とりあえず壊してしまう方。
観光客目当てに、駐車場に変えてしまう方など、尾道の歴史や景観を無視した行動が起こっています。
10年以上もの街の再生活動を通し、その内容は周知はされ、尾道市の中では、それなりに市民権を得られてきたはずですが、大家さんにまでその意図が届いていないのは、どの街でも同じのようです。
新たな事業
こんな課題に取り組むべく、コロナ禍で尾道瀬戸際不動産という事業が立ち上がります。
いわゆる壊さない不動産屋さんです。
当たり前ですが、一般的に不動産屋さんに相談すると採算性や収益性のことを最優先した解決策を提案されます。
一方、街並みを守ることは、長期的にみれば、はるかに多くの利益を特定の個人にではなく、街全体にもたらすと考えられます。
そんな、新たな不動産業が、今の尾道には必要であるとし、事業の準備が進められています。
空き家予備軍の建物の大家さんに、その建物の価値を伝え、補助制度なども紹介しながら修繕や適正な管理をするように呼びかけていく活動なども準備中です。
直しながら大事に使っていくという日本本来の文化が再度根付くような街づくりが、これからの尾道に期待できると思います。
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