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場所づくりを3Dによるビジョンの共有から始めることで、確かな結末にたどり着くためのより良い道筋が現れます。

あなたアイデア映す3D映像からはコチラ↓↓↓
https://youtu.be/2xu7Bs4is9U

地中の家

スペインの首都マドリードから地中海方面へ約450Km。

グアディクスは、シエラネバダ山脈の北側ふもとに位置します。

山脈のおかげで海からの影響はなく、大陸性の地中海性気候で、夏は暑く冬は寒くなります。

凸凹の地形が特徴的なこの丘陵地帯に、クエヴァス(洞穴)住居群はあります。

今から500年前、カトリックとイスラムの激しい争いの中で、追われた人たちが隠れ住んだのが、その独特な集落の始まりと言われています。

丘の上から眺めると丘陵地の褐色の土壁に、白く石灰で塗布した住居の入り口が点々としています。

地域人口の3分の1にあたる約1500世帯が、今もそのカタチの住居に暮らしています。

住居の内部

住居は地中にあって内部の様子は、うかがうことはできません。

外から分かるのは、1住居に1本の排気塔であり、白い石灰で塗られた玄関廻りが家の存在を示していることまでで、規模や範囲については全く検討がつきません。

実際の内部は部屋が芋づる状につながって、意外な広がりと奥行きがあります。

外からの光は、入口付近から差し込むのみですが、白い石灰壁に反射しながら、かなり奥まで明るくなります。

室内環境

八月末頃には、日中の外気温は30度を越えますが、室内は20度ほどで、昼夜を通じてほぼ一定になり、湿度は外気の乾燥に対して50%程度を変化なく保っています。

恐らくこれば、地中の温度が通年を通して一定であることと、調湿性能が高い石灰による効果が高いのではないかと考えられます。

このような長い歴史ある空間は、今に続く日々の生活の知恵と深い愛着をもってつづいているのです。

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