名古屋市の印刷会社。社屋移転にともなうリノベーション。
社屋にする目的で、古くなった建物のリノベ事例のご紹介です。1階は電話オペレータ-用の空間、2階は事務所・応接室等への改修計画モデリングです。(ご注意:平面計画は省略。)
改修方針
ワーカーのためのオフィス – リノベーション
同じ職種のヒトでも、その働き方が様々なように、
同じ空間内でも、その働き方はヒトそれぞれです。
方針は、家具の設置によるリノベーションです。作業形態と領域で働き方を区分し、設備を考慮し他上、間仕切り壁やガラスで仕切ります。
このような手順を組むことで、以下のような利点が生まれます。
- 工事内容が分かり易い
- インフラのメンテナンスが簡単
- 多様な働き方に伴い、家具を変更し持続可能な状態とする
改修手順
- 既存の仕上材で壊れている箇所、汚れている箇所は全て撤去。
- 配管配線など、再利用できるものは、きれいにまとめる。
- 断熱材が必要な場所、または断熱塗装で処理する箇所など決定。
- 仕上げ材で整える。
区分と空間の大きさ(天井の高さ)
作業の形態・領域を組み合わせで区分する。
図中番号 | 区分 | 天井高 |
---|---|---|
1. | 大勢で連帯 | -4.3m |
2. | 連帯と作業領域が必要 | -3.8m |
3. | 3-4人で連帯 | -2.6m |
4. | 1-2人で作業 | -2.4m |
5. | 単独で作業 | -2.2m |
作業領域
例)5.単独作業(天井高 -2.2m)の場合のモジュール。
モジュールを置いてみる。
モジュールをつなげてみる。
全体方針
2階事務所モデリング
用意した空間(省略)に、区分した領域を配置。
その領域にモジュールを置き、つなげていく。
集中・連帯など、働き方によって場所の起伏に変化をつける。
天井に起伏をつけ、個人が居る空間の大きさは統一する。
1階電話受付室モデリング
1階の床高は統一。
天井高で空間に起伏を設置。
単独の作業空間として位置づけ。
最後に
後半で描いている、具体的なカタチは、あくまで方針決めのためです。実際の計画では、
- もっとシンプルなカタチ
- 色鮮やか
- 木質空間
と、ご予算に合わせての計画も可能です。
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