いつもありがとうございます。必要の場をツクル設計事務所-長尾アトリエ の 長尾 です。
毎週木・土曜40分無料・Zoom質問受付中!
https://app.aitemasu.me/ev/gfrknztd6oct
▶アイデア整理の「壁打ち」にどうぞ!
▶カレンダーから簡単予約!
イタリアの都市は、なぜ広場が多い
イタリアの街で印象的なのが石畳の広場です。
たとえば、
- ヴェネツィアの「サン・マルコ広場」
- ローマの「スペイン広場」や「ポポロ広場」
など、どれも街を象徴する存在です。
広場の中央には、彫刻やオベリスクが置かれ、その正面には大聖堂や市庁舎など、都市の顔となる建築が構えています。
広場に一歩足を踏み入れると、それらが視界いっぱいに広がって、街の歴史や威厳を感じることができます。
もちろん、ヨーロッパの他の国にも教会前や市役所前の広場はあります。
ただ例えば、パリにはテュイルリー「庭園」、ロンドンにはハイド・パークやリージェンツ・パークのような大規模な「公園」が数多くあります。
それに対して、イタリアの都市は公園が少なく「広場が多い」という印象があります。
何故か?
そこには幾つかの理由があるようですが、いずれも自然環境と歴史の両方が関係しているようです。
街のすぐ外にある「自然」
ひとつ目の理由は、都市の規模と自然環境です。
イタリアの多くの都市は、日本の地方都市のように比較的コンパクトで、少し郊外へ出れば山や海、農地が広がっています。
特に南部やシチリアでは、農業や漁業が今も生活に密接に結びついており、日常の中に自然があり、街の中に人工的な公園を多く整備しなくても、少し足を伸ばせばビーチや川、山道に出られます。
そこにはテラスやトレイル(歩くための小道)が整備され、気軽に「本物の自然」にふれることができます。
対照的に、産業革命以降の工業都市が多い北ヨーロッパでは、都市の中に自然を取り戻す必要がありました。
つまり緑豊かな公園は、都市生活に潤いを与える重要な装置だったのです。
このようにイタリアの都市内部では、公園ではなく「広場」が市民の居場所として発達してきました。
≪ 1級建築士事務所 長尾景司アトリエ ≫ 長尾景司 ≪
