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リニューアルされる駅舎
ここしばらく日本の鉄道では、新幹線の延伸などに伴いリニューアルされる都市の中央駅や、プルートレインとして親しまれた寝台列車に代わり、クルーズトレインと呼ばれる豪華寝台列車が話題を集めています。
都市部駅のリニューアルの際に、商業・宿泊施設などを併設することで集客力があがり、時に都市の構造さえ変えることがあります。
例えば、90年代後半の京都駅や名古屋駅、2000年代に入ってからの金沢駅など。
また豪華列車は、北海道旅客線として80年代に開通した石勝線に、国鉄とスキーリゾートホテルとで共同開発した「アルファコンチネンタルエクスプレス」が、2000年まで運行していました。
この流れは、2013年に運行を始めた九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」に引継がれます。
アントワープ中央駅
産業革命により、1825年に開業したイギリスの公共鉄道の影響もあり、20世紀前半には、ヨーロッパ、北アメリカなどで鉄道の開業が相次ぎます。
そして、2000年を目前にした1990年代後半には、100年を経た多くの石造りの駅舎などが、リニューアルされることになりました。
例えば、地上に線路のないマンハッタンにも、1871年に開業したグランド・セントラル駅 があります。
地下の2層に、44のホームと67の路線を持つ世界一の駅舎ですが、94年から98年まで大規模な改装により、いまではニューヨークのシンポルとなっています。
また日本と同じくヨーロッパにも、新幹線の延伸による駅舎の改築があります。
その代表例が、ベルギーのアントウェルペンにある1873 年に開業のアントワープ中央駅です。
1階は商業領域で、2階に6つの路線がはしっています。
アントウェルペンは、ベルギーの最北部にある大きな港町で、首都プリュッセルを出発する列車の終着駅でした。
そこに高速列車タリスで、プリュッセルとアムステルダムを結ぶ計画が浮上したため、アントワープ中央駅の地下にもホームを建設することになったのです。
1998年に着工した大規模な改良工事は、1905年当時の重厚な地上の駅舎は保存したまま、地下7mに在来線、地下14mにタリスと特急列車のホームを新設し、2007年に完成しています。
この駅、アメリカの旅行雑誌が 2011年に発表した「世界で一番美しい鉄道の駅」 で1位に輝いています。
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