いつもありがとうございます。必要の場をツクル設計事務所-長尾アトリエ の 長尾 です。
場所づくりを3Dによるビジョンの共有から始めることで、確かな結末にたどり着くためのより良い道筋が現れます。
2025年2月分の受付は9日までです↓↓↓
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まちづくりの視点
中山道の大湫町では、倒木した大杉の記憶を中心に地域を考えることで、人ロ減少の危機に向き合うことができるようになりました。
さらに、外部からの移住希望者の意見やアイデアを受け入れることにもつながり、まちづくりの取り組みに柔軟性も生まれます。
まちづくりの展開
そして、この取り組みはクラウドファンディングを通じて、全国に向けてアナウンスすることで、多くの人に関心をもってもらうことに成功しています。
具体的には、プロポーザル方式で空き家の活用方法を募集し、クラウドファンディングによって資金調達する様子を公開することで、閉鎖的な街づくりからの脱却が視覚化されて成功につながったと考えられます。
日常に軸足をおく地方
都市計画の鳥瞰目線でのまちづくりは、道路やインフラなどの物理的な都市基盤の整備を行うことにあります。
都市部から離れた場所でのまちづくりには、日常的に管理している山の草刈りや雨水対策も含まれ、例えば、これが生活の一部として、街を維持していることにつながっているなど、その地域固有の慣習を理解・共有して進めていく必要があります。
人のチカラではコントロールできない自然と向き合いながら日常を調整する作業を伴うため、基盤整備の都合だけで進めることはできません。
このため基盤整備だけを切り取った視点で、まちづくりに着地点を設定し、それに向けた計画をたてて事業を行うというフロセスだけでは十分ではありません。
地方でのまちづくりでは、中山道大湫宿の象徴であった大杉にみられたように、例えば、「住民の心のよりどころ」「倒木した大杉の存在意義」「外部とのつながり」のようなことが大切になることがあります。
加えて、日常のバランスを調整する仕組み、街の持続性といった、地域固有の特性を理解していくことが必要になってきます。
まちづくりの持続
まちづくりを長い間、継続して進めるためには、閉鎖性からの脱却が不可欠で、そのためには行政や地域組織による支援に加え、移住希望者や専門家など、多様な立場の人たちとつながることが大事になってきます。
特に建築の専門家は、地域の生活を理解したうえで、外部からの移住希望者も共通して理解できるように地域の慣習や伝統の再構築の提案に取り組むことが求められます。
その積み重ねが、様々な分野の人たちとの橋渡しにつながると考えられます。
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