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中世の邸宅

中世の時代、貴族や有力者は、争いに備えて高くそびえる要塞のようなカーサ・トッレを中心にして、集まっていました。

その後、13世紀末からのルネッサンス期には、市内の政治状況も安定し、上流階級の住まいは、美しさと居住性を重視した建築へと変化していくことになります。

この繁栄の時代に洗練された、パラツッオは邸宅建築の指標となリ、イタリアからヨーロッパ各地へと広まっていくこととなります。

パラツッオとは、イタリアで比較的大きく価値のある建築物を指し、英語でのパレスやフランス語のパレと同じく、古代ローマ皇帝の宮殿を意味するラテン語、パラティーノを語源としています。

今では市内の代表的なパラツッオは、美術館や役所などとして使われ、公共の施設としての利用が多いですが、中には集合住宅としたものや、格式を活かしてホテルや企業・銀行等のオフィスに改装されたものなどもあります。

また、貴族の子孫が住むパラツッオも数多く残っています。

近年になると、家具やキッチンが付いた、中・短期滞在者向けのレジデンツァやB&B(べッド&プレックファースト付きの簡易宿泊施設)として人気のパラツッオも増えています。

ペピ家

フィレンツェ中心部から少し東北に位置するサンタ・クローチェ広場。

広場から北に向かう道には、通り名の由来となった名門ペピ家の邸宅が建っています。

同家はキプロス島の出身の一族で、かつてフィレンツェに胡椒(イタリア語でペペ)を輸入していたことに由来しているそうです。

橙(だいだい)色のスタッコ外壁に、ピエトラ・セレーナと呼ばれるトスカーナ産の砂岩で縁どられたアーチ型窓が並ぶ建物は、15世紀初めに建設されたもので、1653年にぺピ家が購入し現在に至っています。

入口につづく通路の奥には、大きなアカシアの木がある四角い中庭があります。

中庭に一歩足を踏み入れると、建物の壁面いっぱいに描かれた美しいグラッフィートが広がります。

グラッフィートとは複数の色の層をナイフや鉄筆で掻き取って、濃色を露出させる唯一無二の絵がつくれる技法ですが、耐久性が高く外壁にも使われることが多いです。

このグラッフィートは、16世紀に入ってからのルネサンス後期に華やかに彩られたようです。

現在でもぺピ家一族が所有し続けていて、1階は店舗や事務所として賃貸し、2階はミラノに住む親戚が所有、3階に住むぺピ家は、屋敷の一角でB & Bとレジデンツァを経営しています。

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