いつもありがとうございます。【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です。

建築以外の産業との関係

当然ですが、建築資材は他分野でも再利用されています。

例えば、板ガラスのカレットは、板ガラスとしての再利用に加え、車両、船舶などでも使用される"ガラス繊維"の原料として利用されています。

この様な流通は、日本とは違い"ガラス瓶"の需要が多い、ドイツやオランダ、ベルギーなどでも行なわれています。

一方、日本では、ガラス瓶の需要が欧州ほどないため、板ガラスのカレットが瓶として再利用されることはほとんど無く、"土木用資材"や"埋戻材"などに再利用されている状況です。

新たなガラス製品のリサイクル

約10年ほど前から普及し始めた"太陽光発電パネル"のリサイクルが心配され始めています。

2018年には環境省から、太陽光発電設備の"リサイクル等"の指針も示され今後、"太陽光が設置された住宅"の解体が増加すれば、大きな課題になる可能性も高い状態です。

そのため現在、各分野で"太陽光パネル"のリサイクル技術の開発なども行われ始めています。

パネルの再利用の場合、アルミや貴金属などの金属類の回収に加え、太陽電池セルを両面で挟む"ガラス部分"の除去も重要な技術となります。

例えば、太陽光発電パネルの表面を砕いてできる"ガラスくず"は、グラスウールの原料として再利用しますが、砕かずに"板ガラスを切リ離す"方法なども実用化され始めています。

まとめ

住宅の高性能化によリ、断熱材や太陽光発電パネルとして、ガラスが多く使われるようになってきています。

そして、既存住宅の解体後、再度、板ガラスとして再利用されるほか、グラスウールや土木用資材の原料など低品位な原料としても利用されています。

つまり、他産業からの需要も含め、資源が一定の割合で循環している状況なのですが、今後、新たな資材である複層窓や太陽光発電パネルが設置された住宅の解体が本格化する時期がきます。

その時、現在よリも多くの板ガラスの廃材が、リサイクル市場に流通することが想定されます。

このため理想的には、資源循環などの視点ももちながら、部材や設備の選定をしていく必要があるのだと思います。

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