いつもありがとうございます。必要の場をツクル設計事務所-長尾アトリエ の 長尾 です。

木・土曜日にZoomで疑問にお答え中!【簡単予約・40分無料】
https://app.aitemasu.me/ev/gfrknztd6oct

フラットアイアン・ビル

チェルシー街は、マンハッタンの南西部ダウンタウンに位置しています。

もともとは郊外の高級住宅地として開発された街でしたが、大きく発展したニューヨークに飲み込まれ、移民や港湾労働者の多い地区に変わりました。

その後、同じくダウンタウンで、高級化した近隣のソーホー地域から様々なキャラリーが移動したことで、ニューヨークのアートの中心となったのでした。

そんなチェルー街から東へ1Kmほど場所に、1902年に竣工した三角形のビルがあります。

このフラットアイアン・ビルは、鋳鉄製のアイロンに似ていることからこう呼ばれるようになったそうです。

設計は、建築家のタニエル・バーナム氏で、100年以上の歴史がある建築物。

その平面造形は三角形で、最も細い部分は、1mほどしかなく、ニューヨークで最も古い摩天楼と呼ばれています。

外壁は石灰岩でできていて、資材のひとつひとつはそれほど大きくないのですが、、繊細な模様が施され、堂々として重厚感のある佇まいです。

建物が三角形のため正面からだと幅がありますが、少し角度を変えると薄く見えます。

100年以上前に竣工したので、エアコンなどは後付けなのだと思いますが、三角地帯の通りに面した建物のため周りに視界を隔てるものがなく、すべて見えてしまうので、景観に配慮し、室外機などは目立たなくしたり屋上に設置されているようです。

ビルの角が丸くなっているのは、古典的なギリシャ建築の柱をモチーフに設計されているためで、マンハッタンの中心にある柱のように見せるために、そのようなカタチになっているようです。

そして、竣工時からニューヨークの象徴としての印象が強かったためビル周辺の地域は、当時からフラットアイアン地区と呼ばれていました。

倒れることなく1世紀以上建ち続けたビルは、1989年にはアメリアの国家歴史登録財にも登録されています。

≪ 1級建築士事務所 長尾景司アトリエ ≫ 長尾景司 ≪

確かな結末へ加速する

– 新築・リノベに挑戦するあなたへ –

場所づくりを3DCGによるビジョンの共有から始めることで、確かな結末にたどり着くためのより良い道筋が現れます。