街のマネジメント

いつもありがとうございます。

【必要の場をツクル設計事務所】-長尾アトリエ の 長尾 です

そもそも"保存"と"日常"が共存する

世界遺産という切り口に

良くも悪くも、

持続できる街の"ヒント"があるのではと

考えていたのですが。。

どうやら。。多くの場合、

保護すべき対象としての"肩書き"と

実利としての"観光"が共存していて、

特に、

肩書きに縛られることによる

シワヨセが、

・普通に商売したり

・普通に暮らしたい

ヒトたちの方に、

大なり小なり生じているようです。

この辺のことで、

知り合いの新聞記者さんから

そこに住まうヒトたちの"本音"はどうなのか。

といったことを教えてもらいました。

昔、

某歴史的建造物保存団体が

"百姓一揆を経験している貴重な建築"と銘打って、

シンポジウムを行い。。

その際団体側は、

自己の論理を振り回し、

保存だ!保護だ!と主張していたそうです。

しかし当時、

"地主側"では"保存"が、

正解かどうか"分からなかった"ようです。。

余談ですが。。この話を聞いた時、

以前、

30代以下で構成される某事業者団体が、

東国原英夫氏を講演に招き、

講演後、

ホールを埋め尽くす高齢者に向かい

団体の代表が、

変われ!変われ!変わればこの街は良くなる!

と叫んでいたのを見て、

お前が変われ!

と思ったことを思い出しました。。。

話を戻して。。

彼らの活動では、

小布施、佐原などを引き合いに

・演出してしまっては元も子もない

・あれでこそ今後の街づくりに引き継げる

・現状保存で行くべきと

などといった意見交換会が"現地"で行われた際、

ある商家の跡取りの方が、

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冗談じゃない!あんたたちは、

観光でちょっと見に来るだけでしょうが、

私たちは、

この古びた雨風入ってくる屋敷に

住まなくてはならない。

維持しても、直しても、

誰も支援してくれないじゃないですか。

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と、吐露されていたのが。。

まさに"本音"かなと。。

というお話なのです。。

思うに、

近所での井戸端会議では、

よくあがる不平・不満も、

シンポジウムなどの公の場では、

声をあげづらくなることがあります。

ましてや、

保存は正義と銘打って、

偉い先生方が名前を連ねる研究会などが相手だと

なおさらだと思います。。

日本では、

"保存団体"しかり、

街に係わる組織として

"行政"は公園の管理をします。

"開発業者"は造って売ります。

が、

どこも"街の運営"は行いません。

歴史的価値がある建造物を本当に

保存・保護したいのなら

保存しろ!

と命令する"団体"とは別に、

そろそろ地域側に立つ

街を"マネジメント"する組織が、

あたりまえのように必要なのかもしれません。